取扱い製品

ナニワオイルクリーナー

取扱説明

ナニワ自動油濾過器について

油体を使用して機械を操作する場合、不純物や固形物による機械の損耗・効率の低下を防ぐために何らかの方法や手段が用いられております。この必要性はオイルの流通設備についてはさらに重要なことです。なぜなら、色々なオイルの中に混入している異物が直接、機関機器類や燃焼機等一連の働きを大きく損なってしまうからです。さらに清浄なオイルの供給がなければ給油・循環装置に故障が発生し、燃焼機等の場合ムラのないスプレーができなくなり、他の機器も良好な状態での運転作動が困難となります。

そこで濾過器を選定するにあたり、内容フィルターの適合性ということが第一に考えられます。圧力と温度、それに伴う粘度と圧損。これに対する幅広い許容度において多大な信頼性と耐久性が要求されます。これにはオートクリーナーを含めたメタルフィルターがオイル濾過には一番適していることが実証されております。

さて“ナニワ自動油濾過器”はあらゆる温度や圧力において、どんな流体オイルについても充分濾過機能を果たし、また大きさや重さにおいても最小に設計されております。さらに濾過面積においても満足していただけるものを備えております。この事からオートクリーンフィルターがオイルの流れを中断することなく、内蔵フィルターの清掃を速やかに完了して濾過機能を直ちに回復させられるという特徴を持っています。したがってメンテナンスが最小限で済み、最高の能率を保証することができます。

御用命に際しては以下の点を御確認ください

  • (1) 機関・機器の種類およびその詳細
  • (2) ジョイント・パイプの接続方法
  • (3) 濾過すべき油(液)体の種別と粘度ならびに温度
  • (4) 液体の圧力
  • (5) 必要濾過量

オートクリーナー使用上の御注意

  • (1) 始動の際はエアー抜プラグにより濾器内の空気を抜いてください。
  • (2) 運転中は必ず一日に最低3~4回フィルター清掃目的のためにハンドルをお廻しください。
  • (3) 清掃回転を長期間されずにハンドルが廻らなくなった時は、左右交互に少しずつ動かします。それでも回転しない場合は、油中のゴミがプレートの間に食い込んでいる事があるため、この時はケースから外し洗油でエレメントを洗浄しながら付着物を取り除いてください。強引に回転させますと清掃プレートが損傷し故障の原因となります。

ナニワ自動油濾過器の据付について

濾過器の据付については設置装備について一番具合の良い場所に据付けるよう注意してください。据付け箇所によっては条件に合うよう濾過器の機種選定に注意する必要があります。

  • ※据付・装置に要する一般注意事項
  • (1) 濾過クリーナーは装置のできるだけ近い所に設備してください。
  • (2) ナニワオートクリーナーの本体には油の流れ方向が明示されてあります。流れ方向は必ず順守して下さい
  • (3) 据付装備に際しては定期検査することを考慮して、あらかじめクリーナーエレメントを取り外しできる余地のある場所にしてください。
  • (4) フィルターの清掃に必要なハンドル回転操作ができる位置にしてください。
  • (5) 不純物・水分等の除去を行うためのドレンプラグの着脱ができる位置にしてください。
  • (6) フィルター面に溜まる不純物や固形物は濾過量の低下・故障の原因になります。運転中は時折清掃の為にハンドルを廻してください。
  • (7) 大型濾過器の場合、クリーナー本体取付口に圧力計を装備する必要があります。その際は濾過器の入口出口側にできるだけ近い箇所に装着してください。

ナニワ自動油濾過器(オートクリーナー)のメンテナンス

濾過流量の異常の有無に注意し、常にオートクリーンハンドル回転操作を行うようにしてください。一般的に軽・灯油・ディーゼル油(A重油)のような低粘度油の濾過装置の場合、1日1回ハンドルを廻すだけで充分にフィルター面の清掃が可能です。圧力計が流入・流出側それぞれに装着されている場合、器内の圧力損失(ロス)が35kPa以上にならないようにチェックしてください。

オートクリーナー内蔵のフィルターエレメントの下部が水分(ドレン)や不純物等に侵ってしまわぬように時々底部装着のドレンプラグを外して異物を排出してください。またオートクリーンフィルターはある程度まで水分を分離する役目を果たしますが、定期的に廃水処理を施さないとこの水分が濾過器底部にとどまって、やがて濾過器はもちろん諸々に起こる故障の原因となります。

以上述べたことは通常作動状態の注意事項です。新しい装置の運転・試運転あるいはオーバーホール等の際は、通常時以上に器内には不純物等がたまっており、それらがフィルターに付着しているはずです。いすれにしても、作動開始直後や油タンクの清掃後は特に頻繁にハンドルの回転清掃を多くすることが必要です。

オートクリーンエレメントは定期検査あるいは極めて必要ある時以外、みだりに濾過器本体またはエレメントのフィルタープレート等を取り外さないでください。

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